Shoes bar farfalle第2夜 裏口

25 Feb, 2021

今年から新連載の「Shoes bar farfalle」。
いつも読んで頂きありがとうございます。
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毎回zoomでオンライン対談をしているのですが
実際は1時間以上かかっています。
熱くなって語りすぎたり
ちょっと言えない靴業界の裏事情なども出てきちゃうので
あまりマニアックになりすぎないよう
ギュっとまとめて記事にしています。

原液を薄めてもまだまだ濃いこの特集。
実は男性の読者も多いのです。
インスタグラムに男性のフォロワーさんも増えてびっくりです!
ありがとうございます。

そこで今月号にはバーの裏口として
対談中に出てきた
「かつさんの持っているマニアック靴」
をご紹介しようと思います。
菅原靴店の菅原誠さんが選んだマニア垂涎の靴たちをご覧ください。
(菅原誠さんについては対談本文用語集をご覧ください。)

■靴リスト■

プリマバーゼ(PRIMABASE)
フィオレンティーニ+ベイカー(FIORENTINI+BAKER)
アルベルト ガルディアーニ(Alberto Guardiani)
ラロ(laro)
セバスティアーノ ミリオーレ(SEBASTIANO MIGLIORE)
シルバノ サセッティ(SILVANO SASSETTI)
ロッコピー(RoccoP)
シルバノ サセッティ(SILVANO SASSETTI)その2

①プリマバーゼ(PRIMABASE)

イタリアはマルケ州モンテグラナロのシューズブランドです。
スタッズがパンチ効いてますね!
トゥ部分とかかとにベルトのように付いたスタッズがかっこいいプリマバーゼのブーツ

 

トゥ部分とかかとにベルトのように付いたスタッズがかっこいいプリマバーゼのブーツ


②フィオレンティーニ+ベイカー(FIORENTINI+BAKER)

アメリカっぽい名前ですが、こちらもイタリアの靴。
かっちりしすぎない程よいくったり感がいいですね。
スエードのシンプルなショートブーツながらゆったりとしたしわ感がカジュアルにも使えるフィオレンティーニ+ベイカー

 

スエードのシンプルなショートブーツながらゆったりとしたしわ感がカジュアルにも使えるフィオレンティーニ+ベイカー

 

③アルベルト ガルディアーニ(Alberto Guardiani)

イタリアはミラノ発のラグジュアリーシューズブランド。
パイソンなのにドライビングシューズっていうのが変わってますね。

スネーク革を使ったアルベルト ガルディアーニの珍しいドライビングシューズ

 

スネーク革を使ったアルベルト ガルディアーニの珍しいドライビングシューズ

 

④ラロ(laro)

スペインのラ・リオハでエスパドリーユ専門メーカーとして創業し、現在はバスク地方を代表するシューズブランド。
確かにスニーカーっぽいのにサイドはエスパっぽいですね。
かつさんいわく「袋にしてのオパンケでバルカナイズの訳分からん靴」
もう完全に呪文ですね。
「オパンケ製法」「バルカナイズ製法」はまたの機会に。
スニーカーのようなエスパドリーユのような白いラロの紳士靴

 

スニーカーのようなエスパドリーユのような白いラロの紳士靴

 

スニーカーのようなエスパドリーユのような白いラロの紳士靴

 

⑤セバスティアーノ ミリオーレ(SEBASTIANO MIGLIORE)

グーグル先生にこのブランド名を聞いてみたのですが
有力な情報が得られませんでした。
イタリアのシューメーカーでオンラインショップが無いことだけは分かりました。
靴底がおもしろいですね。
カンペールでもこんな感じの靴底を見たことがありますがゴム底じゃなく革なところがミソ。

セバスティアーノ ミリオーレの黒い紳士靴。革を削り出して成形している底の着地面が面白い一足。

 

セバスティアーノ ミリオーレの黒いスクエアトゥの紳士靴。革を削り出して成形している底の着地面が面白い一足。

 

セバスティアーノ ミリオーレの黒い紳士靴。革を削り出して成形している底の着地面が面白い一足。

 

⑥シルバノ サセッティ(SILVANO SASSETTI)

イタリアのシューメーカー。
今でもラルフローレンをはじめとした有名ブランドのシューズつくりを手掛けつつ、日々新たな製法、デザインも産み出しています。
こちらはネイビーのサイドにレッドを差し色にした別注品だそう。

ネイビーのサイドにレッドを差し色にしたサイドゴアブーツ

 

ネイビーのサイドにレッドを差し色にしたサイドゴアブーツ

 

ネイビーのサイドにレッドを差し色にしたサイドゴアブーツ

 

⑦ロッコピー(RoccoP)

イタリア・マルケ州のトッレ サン パトリツィオに設立された「プリンチぺ ディ ボローニャ」社によるシューズブランド。
このブーツは元々はレディースだったロッコピーが初めて作ったメンズシューズだそうです。
かつさんいわく
紐細い・ヒール高い。汚しは手仕事。
底はゴムを貼ってから手作業で溝を入れているクレイジーな一足。
とのこと。
ロッコピーのレースアップブーツ。シルバーにわざと汚れたような加工をしています。

 

ロッコピーのレースアップブーツ。シルバーにわざと汚れたような加工をしています。

 

ロッコピーのレースアップブーツ。シルバーにわざと汚れたような加工をしています。

 

シルバノ サセッティ(SILVANO SASSETTI)その2

踵と爪先に銅の薄い板を手編み。
本体もイントレチャートの手編み。
(※イントレチャートとは短冊切りのレザーを丁寧に編み込む技法。
ボッテガヴェネタの財布や鞄でよく知られている技法です。)
生産者目線で見ると気が狂いそうになるほど手間がかかっている一足。

短冊切りのレザーを丁寧に編み込む技法イントレチャートを使った紳士用ショートブーツ

 

短冊切りのレザーを丁寧に編み込む技法イントレチャートを使った紳士用ショートブーツ

 

短冊切りのレザーを丁寧に編み込む技法イントレチャートを使った紳士用ショートブーツ

いかがでしたか?

レディース・メンズ・スポーツなどなど
それぞれに職人のこだわりが詰まっている靴。
おうちにある靴をじっくり見比べてみると面白い発見があるかもしれません。

ぜひ、色んな靴に触れて、靴の世界を楽しんでみてくださいね。

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