※1 取れ数

一枚の生地に対して取れる製品の数量のこと。(この場合は底のシートに対しての取れる数量)
画像はアッパー材(甲材)の抜き型だが、このようなクッキー型のような抜き型を、上下交互にしたりしてきっちり面を埋めるように嵌め込んで効率よく沢山取る事が重要。
底の場合、何か意匠が入っていたりすると、柄や溝の向きが一定にきまっているので取れ数が悪い。
洋服で言うと例えばボーダー。
縫い合わせの部分がつながるように柄合わせしているものは、無駄になる生地が多い。
よって、ある程度高級なブランドでしか見られない。

※2 クレープ

靴底の種類の一つ。ゴムを使用した底材。
本クレープ・TR底・バフクレープなどの種類がある。
良く知られているのはクラークスの靴底に使われている、本クレープ底。
原宿で食べ歩きするクレープではありません。
ちなみに私が好きなクレープはシュガーバターです。

※3 ライト

正しくはライト底。
靴底の種類で合成底の一種。
合成底とは合成ゴムや合成樹脂を成型したソール。耐磨耗性、耐水性に優れている他、加工が容易でコストが安いため底材の主流となっている。
厚みがほとんどなく革底とほとんど見た目が変わらない。
草履とか雪駄にも使われてるみたいです。

※4 ミクロ

正しくはミクロ底。
こちらも靴底の種類で合成底の一種。
ライトに比べゴムの配合が多いため、粘り・重量感があり、ずっしりと感じます。
ミクロなのに重いって、なんか変な感じしますね。

※5 発泡率の硬さ

底材を作る際、液状の原料を化学反応させ、スポンジ状にするのですがその時の発泡倍率のことを指す。
発泡倍率は発泡剤の種類の選定や添加量の調整によって硬度やしなやかさを調整することができる。
(沢山空気がはいれば空気を沢山含んだスポンジのように柔らかくなるが、もろくなる、ということ)

※6 TPR

同じく合成底の一種。サーモプラスチックラバーの略。
熱可塑性樹脂(熱を加えると軟化し、冷却すればゴム状に戻る性質を持ったもの)
ゴムではないがゴムのような柔らかい素材ってことです。
TPRのメリットは、発泡EVA(EVAは分かりやすく言うと安いビーサンの底に使われてるような、使っていくと消しゴムのカスみたいにぽろぽろ削れちゃうやつです)のように摩耗率が高すぎず、適度に軽く、成形しやすく、しなやか。

※7 すき機

底材を丸くしたり、底の表面を削ったり、色々な種類のすき機がある。
先に書いた、ライト底やミクロ底はグリップ力を高め、柔軟性をつけるため、木材用のやすりのようなローラーすき機で表面を削る「皮むき」という工程を入れるそう。
かつさんいわく、「サンシャインの地獄のローラーみたいな機械」
・・・ってキン肉マンが分かる世代にしか通じないじゃないか!

※8 包丁

家庭用万能包丁ではなく、製靴するときに使う道具のひとつ。
「革包丁」のことを指す。
海外ではナイフが主流で用途や場所により何本も使い分けるそう。
日本の革包丁は持ち方を変えるだけで何通りもの使い分けができるため、海外の靴職人さんが日本の包丁を見て買って帰ることもあるんだとか。

画像はかつさんのマイ包丁。
オリジナルで作った革のカバーがこだわりを感じますね~。

※9 カンペール

カンペール(CAMPER)はスペイン、マヨルカ島発のシューズブランド。
アーティストやデザイナー、クリエイティブな人達とコラボしたりしています。
ヒールのデザインが凝っていたり、左右のデザインが違うツインズなどでワクワク感溢れる靴もたくさん。
どこのカンペールに行っても超的確なアドバイスと商品提案をしてくれる、ホスピタリティー溢れる店員さんがいるので感心します。

カンペール公式ホームページ

※10 ファビオ

正しくはファビオ・ルスコーニ(FABIO RUSCONI)。
イタリアのフィレンツェ在住のシューズデザイナー、Fabio Rusconiが1998年に立ち上げたシューズブランド。
シンプルで履きやすく、洗練されたシンプルなデザインが多い。
高見えするのに、お手頃価格なので、働く女性のオフィス使用率が高い。
それに加え、日本の百貨店やセレクトショップで大ブレイクしており石を投げればファビオに当たる。(と勝手に思っている)

FABIO RUSCONI公式ホームページ

※11 ビブラム

ここではビブラム社製の靴底を表す。
ビブラム社(Vibram)は、イタリアの登山家・ヴィターレ・ブラマーニが創立した、ソール専門のメーカー。
たまに靴も作っている。
元々登山家の中で「このソール超滑りにくいじゃん!」と有名になり、登山靴はもちろんワークブーツ・スニーカーなど様々な靴のソールに使用されています。
底に「vibram」のマークがあれば、ビブラム社製!
ネイティブ風に「ヴィブラム」と声に出して言ってみるとちょっと通っぽい。

ビブラム社公式ホームページ

※12 ロイドフットウェア

ロイドフットウェア(Lloyd Footwear)は日本の革靴のブランド。
1971年に豊田茂雄氏がオープンさせた英国のアンティーク家具や雑貨、古着などを扱うショップから始まる。
イギリス・ノーザンプトンのシューメーカーでオリジナルの靴を作っているそうだが、どこの工場に発注しているかは謎に包まれている。
一般的な価格帯は3~5万円程でイギリス産なのにお手頃価格。
フィッティングに力を入れているので、欲しくて行っても足に合わなければ、別の店をすすめられるという噂。
店構えもなかなか重厚で、扉を開けるのに割と勇気がいる。

ロイドフットフェア公式ホームページ

※13 菅原 誠(すがわら まこと)

岩手県・盛岡市は盛岡大通にある、菅原靴店4代目(靴屋としては3代目) のバイヤー兼代表取締役。
元々はかき氷屋さんから始まっているこのお店は菅原氏自らイタリアで仕入れた靴を始め、ファッション、バッグや革物小物などのセレクトショップで、お洒落に敏感な人達から支持を集める。こだわりを持つ皆様のカリスマ的な存在。
かつさんと同い年だそう。

「Shoes bar farfalle 裏口」では、かつさん所有の「菅原セレクション・変態靴コレクション」をご紹介します。
一番下のボタンから裏口へどうぞ・・・
菅原靴店公式ホームページ

※14 ボーリング用の靴 

レンタルできるシューズは、靴底はツルツルしたような平らな作りになっているが、ガチ勢の持っているシューズは片足は滑りやすい素材、片足は蹴りやすい力が入れやすい素材になっている。
バランスを保つ足と、滑らせてボールに力を余すことなく伝える軸足で役割が違い、右利き・左利きで軸足が変わるので、右利き用、左利き用として分けて売られている。
ちなみに画像はかつさんのマイシューズ。
右利きだそうです。
ベストスコアは内緒です。

※15 ナイキの走れる厚底の靴

「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」及び、後続でさらにパワーアップした「エア ズーム アルファフライ ネクスト%」のこと。 「ナイキ史上最速のシューズ」と呼ばれる。

2020年箱根駅伝往路、区間賞受賞者全員が履いていたなど、ターボを積んだ車のような状態に。
世界陸上競技連盟(世界陸連)でも使用禁止するやしないやで色々議論を巻き起こしている。

そのうち、サッカー界でも名探偵コナンの「キック力増強シューズ」みたいなんが出てくるんじゃないか、と思っている今日この頃。

ナイキ公式ホームページ「エア ズーム アルファフライ ネクスト%」記事

※16 シャンク

正しくはシャンクピースの略。
一般的なパンプス革靴などでインソール内中底に埋め込む。外からは見えない。体重の負荷によるソールの歪みを防ぐとともに、足の負担を軽減させる。
主には鉄製の板を指し、靴の背骨とも言われる。

軽量感を重視される製品には樹脂製やファイバーのシャンクを採用しているものもある。
スニーカーはシャンクがあったり無かったり。
金属の板よりは、TPU素材のしっかりしたウレタン系のパーツなどが使用される。

※17 ウェッジソール

かかと部分が高くてつま先に向かって低くなる、靴底の土ふまず部分にくぼみがないソールのこと。
ウェッジはクサビ形の意で、ソールを横からみた形からその名前がついている。
クサビって何って?
ドアを止めるアレですよ。三角のドアストッパー。

※18 ヒルズアベニュー

公式には「ヒルズアヴェニュー」と表記されてました。
みなさん、「べ」ではなく「ヴェ」です!
靴底がなみなみになっている「ウェーブシリーズ」が人気。
ヒルズアベニューはマダム層をターゲットとして松田聖子を広告等にして、一躍有名になりました。

ヒルズアヴェニュー公式ホームページ

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